CRAZY KEN BAND『CRAZY KEN BAND BEST OLDIES BUT GOODIES』

イーネ!
CRAZY KEN BAND(以下CKB)のベストである本作を聴きつつ書いてます。剣さん大好きです。いつものように小難しく書くとヤダネ!って言われそうなんで、フィーリングで適当に書きます。





CKBは全てが最高なんですが、中でも音がヤバい。剣さんの生み出すブラックミュージック的なバイブスが演奏によって更に膨らむというか。CKBの音楽性は一般的に昭和歌謡的などといわれていますが、剣さんのバックボーンにある黒いバイブスがそれらを再解釈しているから新鮮かつヤバい訳で。後、剣さんの声もヤバい。こんなドープかつ男前な声のシンガーなんて他にいませんよ。マジ超絶クールでちょーーーイカしてて格好良くてお洒落かつ男前。





また、忘れちゃいけないのがリリック(歌詞)の完成度。全体に漂う昭和プレイボーイ感覚は癖になります。まさしくオンリー1。曲単位だと「⑤昼下がり」や「21まっぴらロック」の適当すぎるユルさ、「⑭せぷてんばぁ」や「⑳実演!恋のヴィブラート」の女性目線での哀しみの表現など、無茶苦茶にうまい。それも技術的にうまいだけじゃなく、心に影響を与える美しさも併せ持っている。
これ、なんて説明すればいいんだろーか。実際の地名や物の名前などの表現で歌詞のリアリティを保ちつつ、そこに感情を込めて描写することでエモーショナルにしているというか。HIPHOP的なリアリズムや近い視点を持ちつつ、かといって近視眼的にならず分かり易く格好良いというか。
…逆にわかりにくいか。ゴメンネ☆
ちなみに私視点で一番ヤバい歌詞は「⑰スポルトマティック」です。ひたすら昭和臭い(またはオッサン臭い)デートに誘いつつ、金がないからお前が払え!俺の才能に投資しろ!それが愛だろ!と迫る、まさにド最低リリック。途中「いい汗流そう いい汗流そう」と迫ってくる剣さんの不可解さは本当に凄い(私、いつもここで必ず吹いてしまいます)。ただし格好良すぎて、聴いてる内に段々洗脳されてきます。最後には全額払おうとして財布に手が伸びている自分に気が付くという。ヒモにしゃぶられる女の気持ちを疑似体験できる、至高の一曲です。勿論演奏も間違いない。
後、「⑳実演!恋のヴィブラート」のRHYMESTERもファンなら間違いない。特に宇多丸は短いながら完璧なアクトです!





今聴き終わりました。いや、気持ち良いー!ディスク1は全曲最高すぎて最高です。ようするにこのベストを聴きゃいいんですよ!一聴をお勧めします!イーネ!イーネ!イーーーーーネ!